自然の中に身を置くことの大切さ、「地球大学」で学べることの喜びを伝えたい。

  1. Eメジャーで行こう!

生まれ育った海の町
その暮らしの歴史を知りたかった

私が生まれ育ったのは漁港のある海の町。その伝統や歴史に昔から興味がありました。それで、日本の伝統芸能を基盤とした演目を、拠点劇場を持ち上演する「わらび座」の40期生オーディションに応募して合格しました。能や田楽など古来の芸能の中に息づく先人の暮らしを理解したかったんです。
しかし、20代前半に生死をさまようような事故に遭い、退院後も実家でリハビリ生活を送ることになってしまいました。一人で歩けるまで回復して、自分の住む町の海を眺めた時「海の上にも自分の知らない道がある」ということに凄く興味を持ちました。それを知る手段として必然的に、カヤックに出会ったんです。海の上に直接座るような感覚はあたかも水上動物に変身したようでした。また自分の力で漕ぎ進むカヤックは、自分のスタイルにぴったりだと感じました。最初はカヤックの操船技術も経験もないまま、ただ夢中で漕ぎ出した感じですね。

カヤックで日本一周
冒険のスタートは「地球大学」への入学だった

「地球大学」といっても、そういう学校法人があるわけじゃありません(笑)。自分を取り巻く環境や自然が、この星で生きるための術を導いてくれるんじゃないかと思うんです。幸い私の目の前には「海」という最高の学び舎があった。
3年8ヶ月におよんだ「シーカヤックで日本一周」に旅立つ時、浜名湖・弁天島の鳥居をくぐりながら、地球大学への入学を自分に誓いました。地図や衛星写真でしか知らない日本列島の姿ですが、「本当に日本って島国なのか?」を自分のやり方で自分の目で確かめたいというのが旅のきっかけです。
毎日天候を見ながら漕ぎ出して、日が沈む前に上陸し、そこで野営する生活。海が荒れていたら小さなカヤックの航行は難しいし、日没後の闇の中、暗礁などがある知らない海岸線を進むのは自殺行為。その日に離陸するかしないかも、自分の命に関わる大切な判断。長い旅になりましたが途中でダレることはなく、むしろ生きている実感に包まれた日々でした。野生の自然環境にまるごと身を置く厳しさの反面、行く先々の海と共に暮らす人たちとの交流や、シーカヤックでしか上陸できない美しい浜辺との出会いなど、日本列島に残された素晴らしい海岸線を知るという得難い経験もできました。「地球大学」の単位を一つ一つと取得した気分です。

Youtube「カツカヤックのシーカヤック日本一周」
https://www.youtube.com/channel/UCmj6Ev-KyQndmRa2opbYJ5w

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フィギュアの造形・特殊メイクからバイクのカウリングの型抜きまで・・・アナログなモノづくりが趣味。
バイク店店長の経験を持つグラフィックデザイナー。

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