古き良き映画館の灯は絶対に消さない

  1. Eメジャーで行こう!

「文化としての映画館の存続」をかけて
CINEMA e~ra(シネマイーラ)をオープン

「浜松東映」が移転する前のビルには、うちのほかに「スバル座」というフランス映画やアート系の作品を上映していた映画館が入っていたんですが、区画整理で建物がなくなり、そのまま閉館になってしまった。そこの常連さんから相談を受けて、これからも浜松でシネコンが扱わないようなアート系、自主制作系の映画がみられるようにと、1989年から一般作品の上映の後、レイトショーの形で自主上映会に劇場を貸す「ムーンライトシアター」を始めました。昼間は「まんがまつり」で子供向けの上映、夜はアート系の作品の上映というギャップも、今思えば楽しいですね(笑)。上映会の主催者に運営方法のアドバイスしたり、配給元との交渉に協力したりと、20年近く続けたそんな活動が、「メジャー作品からアート作品まで観られる面白い映画館」として認知されて、「シネマイーラ」のオープンに繋がっていったんです。

2008年10月でビルの契約が終了し、東映直営だった「東映浜松」の閉館が決まった時、なんとか劇場を引き継ぎたいと、当時の東映会長・岡田祐介氏にダメもとで直談判しました。会長から「お前がやりたいならやってみろ」と言っていただき、早期退職して設備もそのまま譲り受けられることになりました。東京の映画仲間に単館で引き継ぐ話をしたら「やめとけ」とか散々言われたんですけどね(笑)。
株式会社浜松市民映画館を設立して、自己資金と市内の多くの企業から出資もいただき、老朽化したロビーの改修工事や座席の入れ替えをして、その年の12月に「シネマイーラ」としてスタートを切りました。
最初にかけたのは、その頃あちこちの映画館で上映を見送っていた“YASUKUNI 靖国”。デリケートな問題に切り込んだドキュメンタリー作品で、私服の刑事さんに見守られながらのなかなか大変なオープニングでした。今でも“靖国”でオープンした映画館はうちだけだって自負していますよ。

▲ ロビー全景。館内は休館の間を利用して壁の塗り替えや改修工事が行われている
▲ ロビーの本棚に並ぶ映画関連の書籍はイーラ映画会員になると貸出してもらえる
▲ 座席を入れ替える際に222席あった席数を152席に減らし、よりゆったりした客席に
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フィギュアの造形・特殊メイクからバイクのカウリングの型抜きまで・・・アナログなモノづくりが趣味。
バイク店店長の経験を持つグラフィックデザイナー。

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